今回は、「模倣サイトからESTA申請するとどうなる?」、「模倣サイトの見分け方」、「公式サイトから正しく申請するには?」、「誤って模倣サイトから申請した時の対処法」について紹介します。
実は、私もESTAの模倣サイト(ESTA WEBSITE)で申請してしまった一人。しかも、公式サイトからESTA申請したことあるにもかかわらず、利用してしまいました。
原因は、「公式サイトから申請している」という思い込み。💦
申請後に届いたメールがこちら。⤵
申請料14ドルに代行サービス手数料70ドル。合計84ドルの請求。当時、公式サイトで申請すると14ドル、6倍の金額を支払うことに。💦
申請後すぐメールを確認していたら、キャンセル出来たかもしれませんが、確認を怠ってしまって。申請してから1週間経ってふとメールを確認、模倣サイトで申請したことに気づきました。😓
ちゃんと申請できているか心配になって、公式サイトの「個人による申請のステータス確認」から申請状況を確認。
「認証は承認されました」の表示に一安心。不幸中の幸いです。💦
代行サービスで70ドル(9800円)の手数料、痛い出費ですが、勉強になりました。
数多く存在する、「ESTA」の模倣サイト
「ESTA」を検索すると、数多くの模倣サイトが存在しています。
模倣サイトからESTAを申請すると、公式サイトで申請するより高額な申請料を支払うことになったり、場合によっては申請してもらえず詐欺に遭うケースも。
また、大切な個人情報が盗まれて悪用される可能性もあるので、利用は避けた方が良いです。
ESTAの模倣サイトを利用してしまう人が意外と多い
ESTAの模倣サイトには、公式サイトと思わせるようなものまで存在しています。
Googleに広告費を支払って、上位の目につきやすい位置に存在していることも多いので、公式サイトと勘違いして利用してしまう人が後を絶ちません。
ESTA、eTAなどの電子渡航認証の申請代行サイトで高額請求された!(国民生活センター)
詐欺サイトは、検索エンジンで「ESTA」「ESTA form」「ESTA online registration」などと入力すると表示され、特に英語以外の言語で検索した場合に顕著
模倣サイトからESTA申請するとどうなる?
模倣サイトからESTA申請するとどうなるか。一番多いケースは、高額な費用を請求されることです。
高額な費用を請求される
公式サイトからESTA申請をすると21ドル(2022年5月26日~)が、模倣サイトでESTA申請すると10000円越えに(1ドル140円で計算)。
公式サイトの3倍以上の費用を支払うことになるケースが多いです。
ESTA申請されず、手数料をだまし取られることも
最悪のケースは、ESTA申請されずに手数料だけだまし取られることも。
そういうサイトは、申請完了後に連絡先不明などで連絡がつかない場合がほとんど。ESTA申請もできず、支払ったお金も戻ってきません。
悪質サイトに引っかからない為に、模倣サイトの見分け方を見ていきましょう。
模倣サイトの見分け方
模倣サイトには公式サイトと似たようなロゴを使って、アメリカ政府のように誤認させる手の込んだサイトも。見た目でサイトを判断するのはとても危険です。
模倣サイトの見分け方は2つ。1つは、公式サイトはドメインの後ろが「dhs.gov/」、もう一つは、手数料を確認するです。
公式サイトはドメインの後ろが「dhs.gov/」
公式のESTAのドメイン(アクセス先)は「https://esta.cbp.dhs.gov/」。
ドメインの後ろに「 dhs.gov /」(gov=ガヴァメント。「政府」の意味)とついているのが政府公式のESTAサイトになります。
Googleで検索して、ドメインに「esta」があっても本物のサイトとは限りません。一例として「https://esta-center.com/」 はドメインに「esta」を使っていますが、公式サイトではありません。
必ずドメインの後ろの「dhs.gov/」 を確認して申請しましょう。
(注) ドメイン…「www.」 や 「https:」 などから始まるインターネット上の住所(アドレス)のこと
手数料を確認する
公式サイトではESTAの申請料21ドルのみ、手数料は発生しません(2022年5月26日現在)。手数料や代行料が発生していないか、申請料が21ドルを超えていないかも見分けるポイントになります。
ESTA申請時には、一人当たり21米ドル
引用:米国へ渡航される方へ(外務省)
公式サイトからESTAを正しく申請するために
公式サイトからESTAを正しく申請するために、以下の3つがオススメ。
米国大使館公式解説ビデオで申請方法を確認
米国大使館公式ホームページの「米国大使館公式解説ビデオ」で申請方法を確認することで、模倣サイトから申請するリスクを減らせます。
ESTA申請は公式ウェブサイトで!【米国大使館公式解説ビデオ その1】(1分27秒)
*申請料金は14ドルと説明していますが、2022年5月26日から21ドルになっています。
ESTA申請の手順【米国大使館公式解説ビデオ その2】(5分37秒)
時間にゆとりをもって、早めに申請する
ESTAを申請する時は、時間にゆとりをもって早めに申請を行うようにしましょう。ゆとりがないと公式サイトか模倣サイトか冷静に判断する余裕がなくなります。また、うっかり入力ミスをしてしまって、申請が却下になる可能性も。
「公式サイトにアクセスしているか」、「入力ミスはないか」、しっかり確認して申請を進めるために、時間にゆとりをもって早めに申請を行うようにしましょう。
不審に思ったら、申請しないで確認
ESTAの申請途中で不審に思ったり、違和感があれば申請を一旦止めて、サイトを確認しましょう。
「怪しいと思ったらそこでストップ!」公式サイトか確認を取ってから申請を進めましょう。
誤って模倣サイトから申請した時の対処法
もしも誤って模倣サイトからESTAを申請してしまったら、キャンセルや返金請求は申請先によって対応が異なります。申請開始前のキャンセルの場合、返金対応に応じる場合もありますが、申請開始後はキャンセル不可になる場合が多いです。
中には、問い合わせ先がない悪質サイトもあるので、注意が必要です。
問い合わせメール等からキャンセル申請を行う
申請先に問い合わせメール等がある場合は、キャンセルの連絡を行うことで、手続きに応じてもらえる場合もあります。すぐにキャンセルの連絡をしましょう。
国民生活センターに問い合わせてみる
申請先と連絡が取れなかったり、キャンセル手続きしても返金してもらえない場合は、国民生活センター等に相談してみるのも方法の一つ。国民生活センターの電話番号は全国共通の188番、最寄りの消費生活センター等につながるようになっています。(消費者ホットライン/消費者庁)
まとめ
「模倣サイトからESTA申請するとどうなる?」、「模倣サイトの見分け方」、「公式サイトから正しく申請するには?」、「誤って模倣サイトから申請した時の対処法」について紹介してきました。
90日以下の短期商用・観光の目的でアメリカ入国する際、事前取得必須の「ESTA」、ネット上には数多くのESTA申請の模倣サイトが存在しています。
誤って模倣サイトで申請して高額請求されないよう、公式サイトから申請しましょう。
ESTAの公式サイトは「https://esta.cbp.dhs.gov/」。ドメインの後ろ「 dhs.gov /」の確認がポイントです。
時間にゆとりをもって早めの申請、申請先のサイトに不信感や違和感があれば申請手続きを止めて、サイトを確認しましょう。
#海外旅行、#アメリカ渡航、#ESAT申請、#ESTA模倣サイトに注意
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